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こんにちは、ミントです!
私は2014年〜2018年にかけてイギリスで「駐在妻」生活を送っていました。
現地での生活は本当に楽しかったのですが、自分の将来についての不安やあせりを感じていたのも事実。
特に「語学力が思うように伸びないこと」「将来のキャリアプランが描けないこと」に日々悶々としていました。

「転勤族」「子供はまだいない」という状況が、余計に未来を描きにくくしていたのかもしれません。
私はイギリスに引っ越すまでは、会社員としてそれなりに充実した日々を過ごしていたんです。
でも、これといった資格や専門スキルを持っていなかったため、海外在住中に英語を身につけてから日本で再就職にこぎ着けようと思っていました。
それなのに英語力は伸びないし、未来の見通しは立たないし、このままでは離職期間が長いだけの人になってしまう・・・!
異国の地で頑張ってきた数年間が、自身のキャリアにとってマイナスになるのは嫌だ。
イギリスで経験したことがアドバンテージになるような仕事はないだろうか??
そう思って調べていくうちにたどり着いたのが、私の場合「全国通訳案内士」という仕事でした。
この記事では、転んでもタダでは起きたくない私が考える、元駐在妻のキャリアプランと英語を使った仕事について語ります!
◇ 帰国後のキャリアプランに悩む駐在妻の方
◇ 海外生活で培った語学を活かして働きたい方
◇ 通訳案内士に興味がある方
駐在妻になって得たもの・失ったもの
私の場合、会社員を辞めて専業主婦(海外在住)になったことで何を得て、何を失ったのか考えてみました。
得たもの
- 新しい価値観
- 海外生活の経験値
- 時間と気持ちにゆとりのある生活
- 国際色豊かな人間関係
失ったもの
- 正社員の職(給料・厚生年金)
- 社会とのつながり
- キャリアアップする機会
- 家族や親しい友人といつでも会える環境
まず海外に住んで一番良かったと感じるのは、色んな文化や習慣を知って視野が広がったこと。
日本にいた時には気づかなかった「こうあるべき」という見えない縛りのようなものが消えて、もっと自由に好きに生きていいんだ!と考えるように。
一方、会社員(正社員)のポジションを失った事は金銭的にも精神的にもインパクトが大きく、再就職しない限りずっとこの状態が続きます。
「仕事をしていない人生なんて考えられない」という私にとってはこれが一番の「駐在妻デメリット」と言えるでしょう。
帰国後のキャリアプラン
私は仕事を辞めて渡英する際、人材派遣会社に登録をして電話面談をしました。
もし英語スキルを身につけて帰国したら、どんな仕事に就けるか事前に知っておきたかったのと、帰国後スムーズに就活を進めるためです。
その時にいただいたアドバイスは次のとおり。
・専業主婦の期間(=離職期間)はできるだけ短い方が有利
・転職は今までのキャリアをベースにステップアップがおすすめ
・目安としてTOEIC800点以上〜貿易事務などの仕事がある
ところが英語は伸び悩み、帰国直後のスコアは750点。(←これでも奮闘した結果…)
人材派遣会社の方から、今までのキャリア(コールセンター業務)をベースに「外資系企業のコールセンター立ち上げなんてどうですか?」と言われたけれど、前職とは違う仕事がしたかったのでピンと来ず。
結論として、私はこれまでのキャリアをベースに次の仕事を探すのはやめて、新しいことに挑戦することにしたのです。
海外生活の期間はブランクではなく、過ごし方によっては今後のキャリアに繋げることもできるはず!
ついでに何か資格が取れたら、転勤、子育て、介護などで離職しても復帰しやすいと考えました。
海外経験が役立ちそうな仕事
海外での生活や語学が強みになりそうな仕事は色々あると思いますが、ここでは私が検討したことをご紹介します。
私が渡英した当時は、駐在妻が現地での生活をブログに書くのが流行り始めたころ。
私は残念ながらその波に乗り遅れてしまいましたが、帰国後しばらく経ってからこのブログを立ち上げました。
ブログ運営はライティングやITスキルが身に付いたり、うまくいけば収入や仕事につながる可能性もあると思います。
自由になる時間がたっぷりあったあの時に始めていれば良かったなぁ、と今でも時々後悔しています。
ちなみに、私は「よっぴ式」という講座に参加してこのブログを立ち上げました。
不定期開催なのですがタイミングが合えば本当におすすめです!
ご興味ある方は良かったらこちらの記事もご覧下さい。

イギリスの紅茶やアフタヌーンティーの文化は日本でとても人気がありますよね。
他にもあまり知られていないイギリス料理を紹介する料理教室ができたら素敵だなぁと思ったんです。
でもよく考えると元々そんなに料理好きでもないし(←食べる専門)、オシャレにテーブルをコーディネートするセンスもありません。
それに自宅が広くないと生徒さんを呼べないし、イギリスの雰囲気を再現するのも難しい気がして断念。
自宅でできる仕事で、英語を読み書きするスキルが高ければスピーキングとリスニングに自信がなくてもできそうなのが魅力でした。
ただ、調べてみると想像以上に高い語学力(TOEIC900点 or 英検一級レベル以上)が求められるのと、仕事内容そのものが自分には合わない気がしてきたのです。
翻訳は、原作者の意図を汲み取り、作品の良さを損なわないようにしながらも日本の読者に伝わるような言葉選びをしなければなりません。
それってものすごい高いレベルの語学力ですよね…。
さらにその仕事を1人で、誰とも話さずに黙々とやるというのが、おしゃべり好きの私に耐えられるのだろうかと思いました。

本好きの方、モクモク作業が得意な方は翻訳業がピタリとハマるかも知れませんね♩
私のイギリス生活の生きがいの1つは、アンティークショップ巡りでした。
骨董品としての値打ちはなくても、時を経ていい感じに古ぼけたミニテーブルとか、気泡が入った100年前のガラスピッチャーといったものが大好きなんです。
まだ機械化が進んでいなかった時代に希少な材木などを使って作られた商品は、今の時代に同じものを作ろうとするとものすごくお金がかかってしまうそう。
日本の骨董と組み合わせてみたり、本来とは違う用途で使ってみたり、楽しみ方は無限にある(と少なくとも私は思う)。
日常会話レベルの英語ができれば海外に買い付けにも行けるし、ビジネスにしたら楽しそうだと思ったんです。
ただ色々とネックになることがありました。
まず、私が扱いたいと思った商品は単価が安く、割れやすくてズッシリ重いものばかり。
素人が物販を始めるなら避けたほうが良いものとして「白いもの」「割れ物」「重いもの」があるそうなんですが、結構当てはまります(笑)。
もう一つが、「古物商の免許」を取得せねばならないこと。
中古品を売買する人や会社は必ずこの免許が必要なのですが、申請するには「営業所」を登録しなくてはならないのです。
一戸建てに住んでいればさほど問題はないかも知れませんが、集合住宅の場合にはその建物が商行為禁止となっていないかなど、注意すべきポイントがあります。
我が家は転勤族なので、この制限が「うーん。。。」と引っ掛かってしまい断念しました。
” 英語資格の三冠王 ” として、「英検一級」「TOEIC900点」と並んで紹介されることもある「全国通訳案内士資格」はご存知でしょうか。
その資格を持つ通訳ガイドのことを全国通訳案内士といいます。
訪日外国人の方を日本各地へ案内し、日本文化などを外国語で案内するのが仕事です。
私はイギリス生活2年目でこの資格の存在を知り、とりあえず過去問を購入しました。
ペラペラっとページをめくり日本歴史の過去問を解いてみたら全然分からず撃沈、その後ずっと放置してました(笑)。
でも日本に戻ってから本格的に勉強を始めてみたら、めちゃくちゃ楽しかったんです!!!
海外で生活していると日本文化についてよく聞かれるのですが、その場でちゃんと答えられず悔しい思いをすることが多々ありました。
イギリスの田舎で暮らしていると、日本文化に強い興味を示してくれる人はそう多くありません。
相手にとっても一生のうちで出会う日本人は私一人かも知れないので、何か聞かれたら精一杯答えたいと思っていました。

でもそれが難しいんですよね。
何を話せばいいのか本当に迷う!
私は通訳案内士になるための勉強を通して、日本文化の何がユニークで、外国人の方が興味を持つポイントが何かについて理解を深めることができました。
さらに、この資格を取るために勉強したことが結果的に自身の英語力UPにも繋がったんです!(TOEIC875点達成)
英語を勉強すること自体を目的にするよりも、何か自分がやりたいこと(目的)があってそれを英語で叶える(ツール)というやり方の方が、楽しいし効果も出やすいと思いました。
もし通訳案内士にご興味ある方は、こちらの記事もぜひご覧ください。


日本を離れて気付いたこと
海外で生活する中で、私自身の価値観は少しずつ変わっていきました。
例えば「家族との時間」をこれまで以上に優先して大切にしようと思うようになったり。
便利さや効率を追求することで「心のゆとり」を失っていたこと、自然環境にも負荷をかけていたことに気づきました。
でも一番大きな気づきは、自分が歩んできた人生なんて星の数ほどある人生の中のたった1つだということ。
自分にとって当たり前だと思っていた価値観は当たり前じゃないし、一人一人違う考えがあって当然なのに、なんで自分は他人の価値基準に合わせて生きてきたんだろう、と思ったんです。

もっと好きなことしよう!
人生楽しもうっと!
そのために、時には自分としっかり向き合い、なぜこの仕事が楽しいと思うのか、自分が大事にしたい価値観は何なのか、自分が幸せを感じることは何なのか、といったことに耳を傾けることもとても大事だと思いました。
今はまだ進むべき道が見つかっていなくても、いつかやりたい事に出会えますように。

心から応援しています!