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私は「英語が話せたらいいのになぁ〜」と長年思い続けてきました。
でもそのための努力は一切せず、気がつけば社会人になってしまったのです。
海外旅行は好きだけど、ホテルのチェックインは誰かにやってもらいたい〜!
今考えると、あの頃の自分は「英語の勉強をする(=させられている)」と心のどこかで思っていたような気がします。
そして私の性格上、やらされ仕事は身が入らないタイプ。
そんな私がなぜ英語を使う仕事を選び日々勉強しているかというと、それはただ英語が好きになったから。
もっというと「英語を話す人々の暮らしや文化をもっと知りたくなったから」かもしれません。
この記事では、英語の成績がずーっと冴えなかった私がなぜ英語好きになったのか、そのきっかけについて語ります。
「英語を学ぶ目的が見つからない」「英語が楽しくない」と感じる方に、英語学習の楽しさをお届けできたら嬉しいです!
◇ 英語を勉強する目的が見つからない
◇ 英語があまり好きになれない
◇ 英語は言語を学ぶ科目だと思っている
飛行機での英語トーク
夫の転勤でイギリスに住むことになり、一人で現地に向かう飛行機に乗っていた時のこと。
爆睡から目覚めたら、隣に座っていたイギリス人男性が微笑みながら話しかけてきました。
どうやら日本で英語を教えていたことがあり、隣で爆睡している私を見て日本人だと気付き声をかけてきたのでした。
「なんでイギリスに行くの?」とか、「なんでそんなに眠そうなの?」っぽいことを聞かれた気がしたので、入国審査に備えてメモしたフレーズを思い出し、しどろもどろ答えました。
イギリスのどこに住むのかと聞かれたので町の名前を答えたら「佐賀県みたいなところだよ」と言われ、ニッチな例えにちょっと笑ってしまいました。(決して佐賀県が悪いとかそんな話ではないです!)
っていうか、日本に住んでたなら日本語で喋って〜
そんな気持ちも英語で伝えられず(涙)
心の中では「この人いつまで話しかけてくるんだろう、私ほとんど理解してないのに」などと思っていましたが、先方は全く気にする様子もありません。
私が何となく理解できたのは、その人はどうやらアルゼンチンに休暇で旅行に行った帰りだということと、長旅で疲れているということだけでした。
30分ほど経過した頃、ようやく飛行機が着陸しておしゃべりは終了(ホッ)。
疲れたけど楽しかった♪
でももうちょっと色々聞きたかったなー
日本に住むことになったきっかけや、アルゼンチンの旅行のこと、私がこれから住む町ってどんな所なのかなど、日本語だったら普通に聞けたことを聞けないのがもどかしかったです。
「英語が話せたらもっと楽しいぞ!」と思えたこの時、私の英語学習のスイッチがオンになりました。
出会いは一瞬の出来事。今度はちゃんとお喋りできるようになりたいなぁ
「Lovely(ラブリー)」にハマる
イギリスで生活していた当時、あちこちから聞こえてきた言葉が「Lovely(ラブリー)」でした。
日本人の感覚だと可愛らしいものに対して使うイメージですが、イギリスだと「素敵」という意味で「nice(ナイス)」とほぼ同じ使い方をするんです。
そしてこの言葉、一度使うと便利すぎてその虜になります!
私はすっかりハマってしまい、あらゆるシーンで使い倒していました。
- いい天気 →「Lovely weather」
- 素敵な1日→「Lovely day」
- 「イイね!」と相槌 →「Lovely!」
他にも、こんな使い方があるのか!と感心したのがレストランで料理をオーダーした時です。
前菜はサラダをお願いします
店員さん 「Lovely!」
メインはチキンにします
店員さん 「Lovely!」←さっきより声高め
デザートはアイスクリームで
店員さん 「Lovely〜!」←声低め
そして食事が終わった後、
店員さん 「食事はいかがでしたか?」
Lovely, Thank you!
こんな感じで、会話がほぼLovelyだけで成立します(笑)
イギリス映画やドラマの中でもLovelyはよく使われていて、見つけると嬉しくなり思わず前のめりになるほどお気に入り。
この言葉をきっかけに、少しずつ他の言葉への興味も広がったので、こういうのも英語学習と言えるのかもしれません。
英語が伝わらないことに開き直る
渡英したばかりの頃、自分の英語が伝わらないのは自分の英語が間違っているか、発音が悪いからだと思っていました。
前者は確かにそうだったかもしれませんが、後者に関してはちょっと違うな、と思うようになったのです。
そう思ったきっかけは英語の訛り(方言)を知ったことでした。
私が住んでいたのはロンドンから遠く離れたヨークシャー東部。
誰もBBC(イギリスの国営放送)のキャスターみたいには話していなかった事に衝撃を覚えました。
英語学校の先生は、ハッキリゆっくりクセのない英語を話してくれますが、いわゆる地元の人の英語が難しいのです。
「H」→ ヘイチ
「Bus (バス)」→ ブス
「What (ワット) 」→ ウォッ
郵便局や銀行で、アルファベットの「H」と言いたいのに、向こうから「ヘイチ?」と確認され、
違います、エイチ!
というやり取りを繰り返し、結局は自分が折れたり。
オッケー!ヘイチ!
こんな場面も日常茶飯事でした。
それに移民が多く、多様な国から来ていたことも理由として考えられます。
私の周りには、イギリスに来てまだ間もない人が多かったので、余計に外国語訛りが残っていたのかもしれません。
自分の発音は棚に上げて「何てわかりにくいんだ!!」と思ったものです(笑)
でも、外国人もネイティブも揃って皆んな訛っていたことが、逆に開き直れた理由かもしれないと今なら思えます。
自分の英語が通じなくても、何度聞き返されてもあまり気にならなくなり、元々お喋りが好きな私は英語でのコミュニケーションが楽しくなりました!
まわりくどい英語は丁寧らしい
「英語は簡潔にロジカルに話す」
これが大事だと教わってきました。
確かにそれは正しく、特に仕事の場面ではミスや誤解を防ぐためにシンプルな表現が好まれます。
でも、親しくない人に何かを尋ねたりお願い事をするときなど、丁寧さを出したい時はダイレクトに言うと失礼な印象を与えるそうです。
日本語は尊敬語・謙譲語・丁寧語という3つのカテゴリーがあり、敬語にはちょっとうるさい部類だと思ではないでしょうか。
でも英語はとってもシンプル。
最初にちょこっと付け足せばいいんです。
- Do you know〜? ( 〜をご存知ですか?)
- Could you tell me〜 (〜を教えて下さいますか?)
- I was wondering if 〜 (よろしければ〜して頂けますか? )
- Is it possible 〜? (〜は可能ですか?)
私が大好きな映画『ブリジットジョーンズの日記』でも、まさに主人公がパーティ会場でこのセリフを使っていました。
「Do you know … where the toilets are?」
ブリジットジョーンズの日記より
文法的に1つめんどくさいのは、最初に「Do you know…where」と言ったあとに「the toilets are」と主語→述語の順番にしなければならないこと。
でも、日本語の敬語のルールよりずっと簡単でわかりやすいので、「英語っていいかも!」と思ったのでした。
『ブリジットジョーンズの日記』はイギリスのエッセンスが詰まっているので英語学習教材としてもおすすめ!(以下、中古品ですがシリーズ3作セットの商品があったのでリンク貼っています♪)
LoveやDearで心の距離が縮まった
魚屋さんで買い物をした時のことです。
「Thanks, love♡(サンクス、ラブ)」
とお店のおじさんに言われました。(♡は無かったかも)
これ、イギリスあるあるなんですが、別に夫でも恋人でもない人に親切な意味合いで「Love(ラブ)」って呼びかけるんです。
異性に言われると「何か下心があるのでは?!」などと勘ぐってしまうのですが、おばさんにも普通に言われるのでその心配はありません(笑)
他にもお店の人や友達から、
「Hello, dear(ハロー、ディアー)」
って呼びかけられることも多く、相手との距離が縮まったような気がしていました。
これが英語という言語のせいなのか、イギリスという国柄なのかわかりませんが、なんかフレンドリーでいいな、と思ったのです。
私はこういう些細な出来事をきっかけに、少しずつ英語への苦手意識がなくなり、楽しかった記憶が増えて、もっと勉強したいと思うようになりました。
英語は単語や文法だけ覚えるのではなく、その国の文化をどれだけ知っているかで総合力が決まるのではないか、と思います。
昨日よりも今日の英語学習が楽しくなりますように。
応援しています!