この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
こんにちは!
イギリスのヨークシャーで駐妻生活を送っていたミントです。
私はイギリス生活を始めた時、英検は3級しか持っておらず(←今もですが笑)TOEICなど受験したことがありませんでした。
当然、現地の人が何を言っているのか理解できないし、こちらが言いたいことも伝わりません。
だから少しでも英語力を上げたくて色んな学習法を試しました。
- 日常英会話フレーズを音読
- 現地カレッジの「ESOL」(非ネイティブ用の英語学習コース)受講
- オンライン英会話
- TV番組や映画を英語字幕付きで見る
- 子供向けの洋書を読む
- ボランティア活動
当時の私にはちょっと難しかったものもあるし、なかなか効果を感じられず早々に挫折してしまったものもあります。
「日常英会話フレーズの音読」と「オンライン英会話」については、こちらの記事にまとめていますので、良かったらお読みいただけると嬉しいです!
海外の日常生活で役立った本は『毎日の英文法』 オンライン英会話を5年続けた私が思うメリット・デメリットその中で「ボランティア活動」は一歩踏み出すのにとてつもなく勇気が必要でした。
けれど、それ以上にメリット(という言葉では表現しきれないほど良いこと)がたくさんあったので、イギリス在住の方や海外で語学を習得されたい方には本当におすすめです!
この記事では、私が体験した「ボランティア活動の内容」、「メリット・デメリット」、「実際に英語力は上がったのか?」についてお伝えします。
一人でも多くの方に、海外でボランティアやってみようかな、と思ってもらえたら嬉しいです!
◇ 海外在住中にお金をかけずに語学習得したい
◇ 海外で友人ができなくて悩んでいる
◇ 海外で日々時間を持て余している
海外ボランティアを始めた理由
それは、暇だったから。(この一言に尽きます!)
イギリスに引っ越した当初は、車の運転に慣れることや、日用品と食料の買い出し、家の片付けなどで頭がいっぱいでした。
でも半年もすると現地の生活にも慣れてきて、時間を持て余すようになったのです。
友達がほしい!
話し相手がほしい〜!
そんな時、ふと目についたのがチャリティーショップに貼られていた「ボランティア募集」の広告。
イギリスのたいていの町には、チャリティーショップと呼ばれるお店があります。
市民から寄付された、まだ使える物品をボランティア等の協力を得て販売し、その収益を非営利活動に活用する。それが「チャリティーショップ」です。
日本チャリティーショップ・ネットワーク http://charityshop.jp/what_charityshop/index.html
私が住んでいた町にもいくつかあり、どの店もたいてい人手不足のようでした。
でも当時は英語力も勇気も足りてなかったので、一旦静観することに。
まずはお店の雰囲気や扱う品物などを知るため、お客さんとしてお店に通うことにしました。
ボランティア募集の広告を見た時から一年経ち、ようやく門をたたくことができました!
私が選んだ「Oxfam(オックスファム)」とは
イギリスにはチャリティー団体がたくさんあり、活動の目的もさまざまです。
私がボランティア先として選んだ「Oxfam(オックスファム)」は不正と貧困の撲滅が目的の団体。
(日本でもオックスファム・ジャパンが活動していましたが、2018年に解散しています。)
ボランティアとはいえ自分の時間と労働力を捧げるので、活動理念に共感できるか事前に公式サイトをちらっと見てみましたが、、、よく分かりませんでした!(笑)
それよりも、一緒に働くスタッフがどんな人たちなのか(年齢層・フレンドリーか)、お店の雰囲気はどうか(極端な人手不足ではないか、ディスプレイや扱う物品について好感が持てるか)といったところを重点的にチェックしました。
最終的には、楽しそうに働いているスタッフやお店の雰囲気を見て「ここで働いてみたいな」と思ったのが決め手でした!
ボランティアのお仕事
お店のスタッフに「ボランティアをしたい」と伝えると、喜んで申込書を渡してくれました。
その日はマネージャーが休暇中だったので、後日記入した申込書を持って行くことに。
初めて会ったマネージャーは南米出身の女性の方でした。
私が英語が苦手なこともよく分かってくれて、ゆっくり簡単な英語で話してくれたので十分理解できました。
初日はマネージャーとの顔合わせ(面談)のみで、週に何時間くらい働けるのか、可能な曜日はいつか、これまでの経歴やイギリスに来てからのことを話しました。
あとは、もし火災が起きた場合の避難経路の説明を受けてその日は終了。
もっと私の英語力が問題視されるかと思いきや、全く話題にもならなかったのにはちょっと脱力でした。
こんなことなら1年もグダグダ悩まなくて良かったのでは。。。
あるボランティアスタッフに「私英語があまり話せなくて・・」と伝えたところ、「心配ないわよ!私も日本語全然話せないから〜!」と明るく答えてくれたのが本当に救いでした♡
面白いことに、皆が同じ仕事をするわけではないのです。
確かにボランティア(無償)なので、やりたくない仕事を強要されるのはおかしな話なんですが、日本だったらどうなるだろう?と想像してしまいました。
私の場合、レジでの接客業はかなりハードルが高いので、主な仕事はバックヤード業務。
(それでもスタッフがトイレに行く時や、たまにマネージャーにそそのかされて笑、レジに立ったことも。。。)
- 寄付された品物が入った袋を開けて仕分けする
- 商品に値札をつける
- 洋服にアイロンをかける
- お店に商品を展示する
- 汚れている商品をきれいにする
これらの仕事の中で一番難しかったのは値札つけでした。
例えば、同じTシャツでもノーブランドか有名ブランドかで値段が変わります。(主なブランド名と値段の目安が書かれたノートを参照する)
さらに素材、状態も考慮して妥当と思われる値段をつけるんです。
例えば、ラルフローレンのポロシャツはハイブランドなので£18.99。
でもだいぶクタッとしてるし、この値段では買われないだろうなー。
色も人気色じゃなさそうだから£15.99が妥当かな。
みたいな感じです。(↑値段は適当)
- 通販サイトに商品掲載をする大学生
- 古い切手を仕分けするおじさん
- 壊れた家具を直す若者
- 古い食器や雑貨などをきれいに洗う専門学校生
- 特定の業務がない人は、接客・バックヤード業務などオールマイティーにこなす
ボランティアスタッフはそれぞれ担当する仕事内容が異なるため、基本的にはマネージャーが仕事を教えたり指示を出したりします。(マネージャーは大忙しです)
これは本当に幅広くて私もびっくりしました。
- 英語習得のため(←私もこれ)
- 小中学校の課外授業(必修らしい)
- 就職活動のため(履歴書に書ける)
- 定年退職後の生きがい
- 善意から
若い学生さんが、長期休暇を利用してボランティアに1-2週間ほど通ってくることがあります。
他にもデザイン系の学校に通う学生さんが、商品のディスプレイを学びにやってきたり。
自分の得意を活かす場でもあり、スキルを学ぶ場でもあるんです。
あとは、仕事を探しにハローワークみたいなところに行った人が、「まずは実績がないと仕事が見つからないから、ボランティアやりなさい」と言われて紹介されてくるケースも多々あるんだそうです。
そんなわけで、マネージャーはスタッフのキャリアプランも考えつつ仕事を教えるわけで、見ていて本当に大変な仕事だと思いました。
マネージャーもボランティアなの?!と思ったら、ちゃんとお給料をもらって働いているらしいです。(直接聞いたわけじゃないのですが…)
ボランティアをするメリット・デメリット(私の場合)
メリット
- 生活にリズムができる
- 英語を話す機会が増える
- 知人・友人ができる
- イギリスのことを色々学べる
- 就業体験ができる(証明書ももらえる)
デメリット
- 毎週決まった時間に働かねばならない
- 長期休暇は事前に承認が必要
- 他のスタッフと話す機会が案外少ない
- 立ち仕事が多いので疲れる
ちょっと予想外だったのは英語を話す機会について。
確かに英語を使わねばならない場面はものすごく増えたのですが、平日の午前中というシフトだったからか1人で黙々と仕事をする日も割と多かった印象です。
でもパブでクリスマスパーティーをしたり、食べ物を持ち寄ってキャンプファイヤーをしたり、仲良くなったスタッフとは買い物やボーリングに行ったりと、社交生活はだいぶアクティブになりました。
実際に英語力は上がったのか?
これは自信を持って「YES!」です。
私がボランティアを経験したことで鍛えられた英語スキルはこんな感じです。
- 挨拶と自己紹介
- 内線電話のやり取り
- 業者との簡単なやり取り
- お客さんからの質問対応
- スタッフとの雑談、質問力
- 物の名前を覚える
電話は取らなくてもいいだろうと踏んでいたのに、内線でバンバン電話がかかってくるではありませんか?!
1階にいるスタッフがお客さんからの要望を聞いて、2階にいる私に「◯◯あったっけ?」と在庫確認の電話をしてくるんです。
それが「男性用のサングラス」とか「冬用の手袋」だと分かりやすいんですが、子供向けのキャラクターのお巡りさんの名前だったりするともうお手上げ。
あと、ズボンのことは「trousers(トラウザーズ)」、上からかぶるセーターは「jumper(ジャンパー)」、スニーカーは「trainers(トレイナーズ)」など、知っていると思っていた物の名前が違う!!と驚くこともありました。
毎日新しい発見があるので、夫や日本人の友人に「これ知ってた?」と報告するネタがつきませんでした。
学校の授業のように体系的に学ぶことはできませんが、100本ノックみたいに次々とやってくる事柄に取り組んでいるうちに間違いなく英語力(というよりも総合力!)が鍛えられます。
私のつたない英語に忍耐強く付き合ってくれたマネージャー・スタッフの皆さんには感謝しかありません。
最後に
私の場合、日本語であれ英語であれ人と話をすることが基本的に好きなのと、古いガラクタが大好きだったので、チャリティーショップでのボランティアは性に合っていたのだと思います。
ある日本人の友人は、子供が好きで幼稚園で働いていたこともあり、教会が運営する一時保育施設のようなところでボランティアをしていました。(週2時間くらい)
どうせなら得意なジャンルでボランティアをする方が能力も発揮できるし自分も楽しいですよね。
なかなか理想のボランティアは見つかりにくいかもしれませんが、学校の先生とか自治体の窓口の人など信頼できる人に「こんな仕事したいんだけど、ボランティアないかな〜」と言っておくともしかしたら声がかかるかもしれません。
心から応援しています!